ChatGPTの仕組みの記事で書いた通り、ChatGPTは確率論に基づいて、次に来る単語を推測しながら文章を作っています。
ですので、どんなによくできたプロンプトであっても、毎回正しい回答が出てくるとは限りません。
そんな時、思考検証パターン(Coginitive Verifer Pattern) というプロンプトが役に立ちます。
これは、ChatGPTに、一度出した回答がこちらの意図に沿ったものであるかどうか、もう一度確認してもらうというプロンプトです。
タスク→検証→フォローアップでプロンプトを構成するのがこのパターンの特徴です。
実際に見ていきましょう。
ChatGPTの思考検証パターン~赤ちゃんとのお出かけリストの作成
思考検証パターンのプロンプト
たとえば、6か月の赤ちゃんと近場の観光地へ日帰り旅行をするとします。
そこで、ChatGPTにお出かけの時に何が必要か、リストアップしてもらうことにしました。
そしてChatGPTに見落としがないかどうか確認してもらうことにします。
6か月の赤ちゃんと日帰り旅行をする時の持ち物をリストアップしてください。次の条件を考慮してください:
1.食事、着替え、安全対策グッズを含める。
2.荷物がかさばらないようにする。
作成したリストを、以下の基準で確認してください。
・忘れ物がないか。
・不要なものがないか。
必要であればリストを修正して、最終的なリストを作成してください。
思考検証パターンに限らず、ChatGPTのプロンプトは誰が読んでも誤解のない文章にするのがポイントです。
文章の流麗さとか、美しさよりも「明快であること」が大切です。
ChatGPTが持ち物リストを作成(タスクの実行)
このように、ChatGPTが持ち物リストを作成していきます。(タスク)
ChatGPTがリストを検証する
その後、ChatGPTが作成したリストを確認します(検証)。
最後に、リストが完全であることを確認しています(フォローアップ)。
もちろん、このチェックも100%ではない可能性があります。
でも目に見える形で確認してくれると安心ですね。
まとめ
今回はタスク、検証、フォローアップを1つのプロンプトにまとめる例でした。
もう少し複雑なタスクであれば、この3つを分割した方がよいこともあります。
ChatGPTからの回答が自分の期待に合ったものかどうか?をより確実にするためには、思考検証パターンをぜひお試しください。